経編は筬(ガイドバー)の動きによって、編針へ糸を導きます。図では分かりやすいように筬が一枚ですが、複数の筬によって複雑な編地ができます。筬に編針を同じ数のガイドアイを配置して、すべてに経糸を通したものをフルセット、一本おきに通したものをハーフセットといいます。
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筬の動きはスイングモーション(針間を横切る)とショッグモーション(針列に平行に動く)があります。
スイングモーション・・・フロントスイング(手前フック側→後)、バックスイング(後→手前フック側)
ショッグモーション・・・オーバーラッピング(手前フック側平行移動)、アンダーラッッピング(後側平行移動)
針と針の小さな隙間をかなりの高速で動きます。しかも、複数の筬がそれぞれの動きをするので、気温によって針やガイドアイが膨張するだけでも接触したりすることがあります。
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経編のループの編成の仕方です。水平にあるのはシンカーといって、編地が針に連られて上昇しないようにおさえています。シンカーは針と針の間にあります。
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下の図は複数のガイドバーを使った経編機です。(分かり易いように各ガイドアイを色分けして描いています。)それぞれのガイドバーが上の説明のような動きをして編柄を作っていきます。その動きは目にも止まらないくらいの速さです。このように繊細で複雑な構成であるため、ハイゲージのものは気温の差によって針が膨張したりすると触れ合ってトラブルを起こすことがあります。
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経編の機械に糸をかける場合、糸をビームという(直径20〜40インチ)の円筒に平行に並べながら巻取ります。下の図のように糸巻きを並べたところからビームまで15mくらいの距離があります。
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下の図はダブル・ラッセルの機械です。編機の両側にそれぞれ二つの軸にビームがセットされています。これが基布を作る糸です。左側からパイプを通って供給される糸はパイルを作るための糸です。編地は右側下のローラーに巻取られます。さらに、裁断する機械でこの編地(基布と基布がパイルの糸でくっついている)を剥ぐように裁断して、カットパイル、フェイクファーが出来ます。人間の大きさと比較して分るように、非常に大きなスペースを必要とします。
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上の図ではパイルのための糸を設置するのにかなりのスペースが必要です。下の図ではパイルのための糸もビームに巻取って機械の上に設置しています。この機械はカッターが組み込まれていて、裁断しながら両側に編地を巻取っていきます。
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デンビー編、コード編、アトラス編を経編の三原組織といい、チェーン編を加えて四原組織ともいいます。チェーン編だけではばらばらで編地にならないので、別の糸群を横方向に挿入して連結します。
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デンビ−編
dembigh stitch
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閉じ目デンビー
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開き目デンビー
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ダブルデンビー
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コ−ド編
cord stitch
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アトラス編
atlas stitch
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