ニット独特の用語

目付け

製品1枚当たりの重さ。または、生地1平方mあたりの重さ。g

もちかかり

カットロスなどのパ−セント分を加えた目付け。

ゾッキ

1種類の素材だけを使った製品のこと。

引き目度目

編地を縦方向に引っ張ったろきの編目の密度。

編目密度

通常、2.54cm間のウェ−ル数とコ−ス数とで表す。

度目

1/2インチ間のウェ−ル数とコ−ス数の和をいう。
度甘(どあま)、度詰(どづめ)などの編目の詰り加減。「度目を切り替える」という言い方をする。

補強糸

編み出しのリブなどのテンションがゆるいとき、一緒に引き揃えて編むウレタン糸。

斜行

コ−ス方向とウェルト方向が垂直にならず、斜に編み上がっていく現象。撚りのバランスが原因。

チューキ

オーバープリントをしたとき、グランド色が1色の場合、脇縫目などで左右の編地の色が一致しない現象。手捺染で、左右のちからバランスが悪く、色の濃淡が出ることによる。

ピリング

毛玉。外部からの摩擦によって生じる。繊維が短いと抜け落ちるが、長いと毛玉としてくっついたままになる。
ポリエステル、アクリルの紡績糸及び、フィラメント糸に多い。

スナッキング

ひっかかりによる糸のつれ。フィラメント糸で密度の甘いものによく起る。

目落ち

ニットするはずのループがはずれていること。放っておくと、ラン(伝線)する。

テレコ

表目と裏目が縦の方向に、2つずつ互い違いになっているリブ編のこと。

ファスナ−現象

製品を置いたとき、前身頃と後身頃など重なる部分が内側でくっつき合う現象。静電気、繊維の毛羽が原因。

ロットむら

糸を染めるとき、染めの釜が異なると染め上がった色に差が出ることがある。

色泣き

堅牢度の問題で、濃色と淡色でボーダーにしたり、インターシャにしたとき、濃色の染料が隣り合う淡色の部分ににじみ出ること。

目割れ

編地の編目が均一な詰り方でなく、目が開いていること。

目移し

針にかかっているループを他の針に移すこと。

目減らし

移し目によって編目を減らし、編幅を減らすこと。編地の耳で減らすことを外減らし、耳より何目か内側で減らすことを内減らしといい、内減らしにするとファッショニング・マークといってループが二重になっている部分が出る。

目増やし

移し目によって編目を増やし、編幅を増すこと。

目落とし

1コース中の編目を針の上から落とし櫛でとりはずし、その部分を別に編成を行うことです。

インターシャ

intarsiare(イタリア語の寄木細工、intarsio=象眼)からできた言葉。数色の糸を使って模様をモザイク状に編み込むが、裏面に糸が渡らない。天竺組織のものとゴム組織のものがある。

コットン移し

1コース中の編目を針の上から落とし櫛でとりはずし、その部分を別に編成を行う「目落とし」という作業と、前後いずれかの針床からこの櫛で編目をすくい取って反対側の針に移す作業をします。移し針が途中で曲げられて編目が落ちないようになっています。

割り増やし

ループを横に移して目を増やしたときに、目の増える部分のすぐ下のシンカーループをひきあげています。穴を開けずに増やし目ができます。

インレイ
(inlaid knit)

挿入編み。地編組織のものに対して別糸を挿入することで、一般的にインレイ糸はそれ自体では編目をつくらない。ところどころタックをしたシンカーループにひっかけることが多い。緯編みでも、経編でもおこなわれる。

おおべらし

目移しの針を何本かうえた櫛をつかって編目を移します。
針抜き柄や編組織の転換をする場所で、針から針に横方向に編目を移します。1×1用、2×1用とかで針の植えられ方がいろいろあります。

スリット糸

ラメ糸のことをいう。ポリエステルのフィルムを細く切って(スリット)、アルミなどを蒸着させて作ることから、このよびかたをする。この後、レーヨンやナイロンのどを巻き付けていく。

抄繊糸

アーガイル

インターシャなどでよく使われる図案。菱形の格子柄で、その上にさまざまな色の格子を重ねた柄。西スコットランドのア−ガイル公爵Duke of Argyle、キャンベル・オブ・アーガイル氏Clan Cabell Argyllのタータンを模倣したことが名の由来。

プレーティング

二重臼、添え糸編み、くるみ編みともいう。対照的な2本の糸(濃色と淡色、あるいは光沢の無い糸と光沢のある糸)を同時に引き込みながら編む装置。表目側に出る糸と裏目側に出る糸がきれいに分かれ、独特の色の効果が出る。緯編機で二種類の糸を同時に編針に供給して編んでいく。

プレーティングされた編目

二重ひょっとこで供給されたプレーティングの糸

自動機のヤーンフィーダーをずらして編むプレーティング。

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