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羊毛
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羊毛
一般的に衣料用の羊毛としてメリノ種がそのほとんどを占めています。最大生産国はオーストラリアです。
高い保温性と伸縮性があり、適度な吸湿性があります。型くずれしにくく、染色性がよく、燃えにくい性質を持っています。
ピリングが起こりやすく、フェルト化が起こります。
羊毛を糸にするには、長めの原料を梳いて作る梳毛(worsted yarn)と短い原料を紡いでいく紡毛(woolen yarn)があります。 |
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防縮加工
ウールは繊維を揃えてから、つまり糸や布の状態で水分・熱・力が加わると、整然と並んだスケール(うろこ)はその並びが崩れてしまい、そのまま乾燥すると並びが元に戻らず、縮んだままになります。これがフェルト化です。
それを防ぐ目的で「防縮加工」をほどこしますが、「オフスケール」といってスケールを取る方法と「樹脂加工」でスケール間をうめる方法があります。いずれも、良質のウールにするものではありません。ウオッシャブル・ウール、改質ウールと呼ばれるのはこれらの加工をしたものです。
「オフスケール」をしたものは糸が細くなり、ソフトになりますが、「樹脂加工」したものは糸が太くなり、硬くなります。
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オフスケール
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樹脂加工
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羊毛以外にも、さまざまな風合いの動物の毛を糸にしています。これらの毛を獣毛(ヘアー)といいます。
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代表的な獣毛
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カシミヤ |
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カシミヤはカシミヤゴートの毛で、春に自然脱落するのを梳取り集めます。原産国は中国、モンゴル、イランです。艶のある光沢で、非常に風合がよく、保温性も優れています。色は白が50%で他はグレーと茶で、繊度は15μ前後と細く、倦縮が1インチあたり3〜8個と羊毛に比べるとかなり少なめです。セーター1着に3頭の山羊が必要です。 |
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キャメル |
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ふたこぶラクダの毛が春自然脱毛するのを拾い集めます。原産国はモンゴル、アフガニスタンです。柔らかく、暖かく、滑らかです。色は茶系統です。 |
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モヘア |
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モヘアはアンゴラゴートの毛です。キッドモヘアはアンゴラゴートの仔山羊の毛です。原産国はトルコ、南アフリカ、アメリカです。繊度は40μと太く、強い反発性があります。倦縮がなくまっすぐな繊維で、最高の光沢と滑らかさ、吸湿性と軽さが特徴です。色は白、薄いグレー系です。 |
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アルパカ |
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ペルーを中心にアンデス高原に住む、ラクダ科のアルパカという山羊より少し大きい動物の毛です。
繊度は20μ前後です。滑らかで柔らかな風合です。色は生成り、茶系、グレ−系です。 |
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アンゴラ |
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アンゴラはアンゴラうさぎの毛です。年2回刈り取ります。
原産国は中国、フランス、イギリス、ベルギーです。ぬめり感があり、肌触りが良く、かさが羊毛の3倍と軽いのが特徴です。着用中に毛の脱落が発生することがあり、フェルト化します。色は白です。 |
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